頭痛はどんな方でも一度は経験する最も多い症状の1つです。病歴を聞いただけで診断できる頭痛もあれば、診断が困難なものもあります。むやみに鎮痛剤を服用するのではなく、その原因を明確にすることが大切です。
頭痛は1次性頭痛と2次性頭痛に分類されます。1次性頭痛とは頭痛の原因となる他の病気がないもので、主に筋緊張型頭痛、偏頭痛と群発頭痛等に分類されます。2次性頭痛とは脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血などの脳の病気に起因する頭痛です。これらを鑑別するために血液検査、頭部や頸椎のレントゲン写真やCTscan等が必要となってくる場合があります。 なかでも、くも膜下出血などは生命に関わる重篤な頭痛であり、安易な鎮痛剤の内服で様子をみることは大変危険です。
頭痛に関してお悩みがあればいつでもご相談ください。この他めまいやふらつき感、手足のしびれやふるえ、最近物忘れが多くなった等の症状には重篤な脳や脊髄の病気がある可能性がありますので一度受診されては如何でしょうか。
いわゆる脳卒中といわれる病気で、日本を含め先進国における死亡率は低下傾向にありますが、いまだに癌や心臓病とならぶ主要死因の一つです。脳卒中は死に至らずとも身体、知的機能に後遺障害を残し、寝たきりや痴呆の増加が社会的問題となっています。この病気には危険因子というものがあり、それらを治療することで脳卒中の予防をすることが大切になってきます。その危険因子とは、高血圧、糖尿病、肥満、脂質代謝異常(いわゆる高脂血症)、心疾患、喫煙などです。また症状のない小さな脳梗塞もあります。血液検査や心電図で危険因子を見つけて治療し脳卒中の予防に努めましょう。